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【〜地域のインフラが生み出す観光資源〜インフラツーリズムの可能性】①

インフラツーリズムとは、人々が生活する上で欠かせないインフラ施設(電気、ガス、水道、通信、交通関係など)を一般客に公開し、インフラの裏側を知ってもらったり、体験してもらったりして、その魅力を肌で感じてもらうものです。

日本経済新聞によると、2022年度の日本国内のインフラツーリズムのツアー件数は400件となっており、この数字は2015年度の1.4倍です。このことから、近年、インフラツーリズムの需要が高まっていることが伺えます。

国土交通省もインフラツーリズムの推進に力を入れており、事例やポイントなどを記載した、「インフラツーリズム拡大の手引書」を作成しています。

このように、国や自治体がインフラツーリズムを推し進める背景には、地域復興や地方創生への期待があります。観光名所や見どころが無い地域では、まず観光資源を模索する必要がありますが、地域に根付くインフラを観光資源化することで、地方への集客効果が期待できるからです。

<参考>
 ・ 日本経済新聞│ダム・防災施設、観光資源に
  ▶https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=2&n_m_code=156&ng=DGKKZO69590730V20C23A3MM8000
 ・国土交通省│インフラツーリズム拡大の手引き改訂版
  ▶https://www.mlit.go.jp/sogoseisaku/region/content/001633825.pdf




観光資源に乏しい地域は、インフラツーリズムで活性化できるのか

地域に観光資源が無くてもインフラツーリズムをすることはできますが、ただインフラ施設を公開すれば、それでインフラツーリズムが成り立つわけではありません。

地域活性化するためには、その土地に根付くインフラを、その地域ならではの魅力的なツアーとして観光資源化し、「行きたい!」と思ってもらえるようなPRが必要不可欠です。

また、インフラ施設の魅力だけではなく、周辺の宿泊施設や飲食店とも連携し、その地域全体を楽しみ、巡ってもらえるような施策も重要となるでしょう。


インフラツーリズムに活用できる設備とは?

国土交通省の手引書によると、インフラツーリズムに活用できる設備には、道路、堤防や水門などの河川、ダム、下水道施設、港湾、空港などがあるとしています。

そのインフラ施設の中でも、ダムが34%と全体の3割を占め、続いて河川が19%、道路が15%となっています。(国土交通省:インフラツーリズムのこれまでの取り組みと課題より)

観光地化しやすい存在感のあるダムから、道路や水路などの身近なインフラまで、観光資源として活用できるといえます。

【〜地域のインフラが生み出す観光資源〜インフラツーリズムの可能性】②は2月2日公開予定です。
お楽しみに!

→次の記事はこちら:【〜地域のインフラが生み出す観光資源〜インフラツーリズムの可能性】②

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