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【快眠を提供する施設〜2024年度のトレンドは「スリープツーリズム」】

コロナ禍で人々の健康への関心が高まりました。それに伴い、ウェルネス(健康的に生きる概念)に焦点を当てたさまざまなビジネスが広がっています。

一般的に健康であるための3要素として「食事」「運動」「睡眠」が挙げられます。

宿泊施設においても、これらを取り入れたウェルネスを意識した宿泊プランの販売が、近年増加傾向にあります。例えば、健康を意識した自然食や栄養管理に基づいた食事の提供、スパやフィットネスなどの設備利用による運動促進などです。
中でも「睡眠」に関しては、近年旅行雑誌などにも「睡眠」に関するワードが目立つようになりました。
世界的に有名なブランドホテルなどが数年前から注目してマットレスや室内の設備などに投資しており、海外でも注目が集まっています。例えば、グローバル展開をするヒルトンホテルは自社の「2024年版トレンド・レポート(英語)」で「睡眠への投資」を挙げています。

<参考>
 ・ヒルトン「2024年版グローバル・トレンド・レポート」を発表
  ▶https://stories.hilton.com/apac/releases/2024-travel-trends-jp
 ・2024年世界の旅行トレンド予測、安眠対策からブレジャーまで。世代別の傾向の違いは?
  ▶https://yamatogokoro.jp/inbound_data/51683/


このように「睡眠」は、世界的な旅のトレンドのひとつとなっています。

観光を主とした以前の旅のスタイルでは、旅行者は観光スポットを巡るために忙しく、そのような旅の中では、宿泊施設に帰ると食事や温泉などを利用して寝るだけでした。
しかしウェルネスに取り組む世界的に有名な宿泊施設では、施設で過ごす大半の時間が睡眠であることに着目し、「睡眠」の質を向上させて旅行者に快適さを提供、施設自体の価値を高めることに力を入れています。

また、旅に休息と充電を求めるようなタイプの宿泊客には、睡眠によってリラクゼイションを提供するため、「快眠」に特化したさまざまなプログラムを提供しています。

そこで今回は「睡眠」に特化したサービスを提供するスリープツーリズムについて、世界各国の事例とともにご紹介します。
以下の事例は、利用客の目的によってさまざまな「快眠」サービスを提供し、ユニークなアイデアで差別化を図っている宿泊施設です。

事例① 睡眠を科学的に検証ー快眠から徹底的に健康を考える
 ●プレイドルホフ・ラグジュアリー・ドルチェヴィータ・リゾート(北イタリア)
  ▶https://www.preidlhof.it/en/

ウェルネス専門のリゾートホテルで、睡眠医学の専門医が監修した7日間のプログラム「スリープ・ベター」を提供。
このプログラムでは睡眠の分析、睡眠のためのマッサージ、鍼治療などを行います。また日中も装着機器で体の状態を観察して睡眠への影響を分析してくれます。


事例② 睡眠負債をリセット
 ●THE SCENE (鹿児島県奄美大島)
  ▶https://hotelthescene.com/plan/09.php

「快眠」に特化したウェルネスプラン「快眠体質プラン(​​2泊3日または3泊4日)」を提供。
自然とのふれあいによるアーシングやヨガ、ヘッドスパなどを取り入れて、不眠で悩む方向けに徹底した体質改善を実施するプランです。


事例③ AI技術を取り入れた快眠へのアプローチ
 ●​​パークハイアット・ニューヨーク (ニューヨーク、米国)
  ▶https://www.hyatt.com/en-US/hotel/new-york/park-hyatt-new-york/nycph?src=corp_lclb_gmb_seo_nycph

マンハッタンの中心街に位置しながら、喧騒の中にも「快眠」にこだわったホテルです。6室の完全防音の「スリープスイート」を設け、セントラルパークが一望できる贅沢な環境の中、睡眠を通して心身ともにリフレッシュできます。

注目はAIを搭載したスマートベッド。寝た時の姿勢を随時感知しながら、AIがマットレスを各人に最適な硬さに自動的に調整して快眠を促してくれます。


事例④ カプセルホテルの進化系 自分の睡眠データで快眠を追求しベストパフォーマンスを発揮!
 ●ナインアワーズ
  ▶https://ninehours.co.jp/

「カプセルホテル」という日本固有の宿泊スタイルが進化して、睡眠のビッグデータによる「快眠」を追求しています。

角のない独特な形のカプセルホテルで、備え付けの装置から心拍やいびきなど個人の睡眠データを収集し、解析して各人の「睡眠レポート」を作成。不眠症や不整脈などの健康上の情報が取得できます。



宿泊施設が単に「泊まる」場所から「快眠体験」を提供する場所として進化している中、宿泊時間の大半を占める「睡眠」に着目することは、今後ますます注目されていくでしょう。世界的なトレンドである「睡眠」に特化したスリープツーリズムは、ウェルネスにも繋がり、宿泊客にもアピールしやすいポイントです。

健康に着目し、食や運動、そして睡眠を組合わせたプランも考えられるはずです。

ぜひ今回の事例を参考にしてみてください。

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