fbpx
【旅xお手伝いで人手不足を解消〜地方創生にも成果が期待される取り組みとは?】

インバウンド回復でわく日本の観光業ですが、その裏では人手不足が深刻化しています。コロナ禍では従業員を一時的に解雇したものの、その後の復帰が見込めず、慢性的な人手不足に陥っています。
特に地方にいくほどその問題は顕著になっており、宿泊業においては止む無く廃業に追い込まれているケースも出ています。

そんな中、一躍注目を集めているサービスがあります。
コンセプトは「人手不足に悩む地方の事業者が、旅行者に宿泊所(食事やその他の報酬も含む)を提供するかわりに施設でお手伝い(労働)してもらう」
旅行者と事業者をつなげるマッチングサービスの「株式会社おてつたび」による施策です。

 株式会社おてつたび
 ▶https://otetsutabi.com/corp

少子高齢化による労働人口の減少により、地方においては、あらゆる産業での人手不足が深刻化しています。単に従業員を募集するだけでは解決されない現状において、新しい雇用の形態を創り出す「おてつたび」のような新しいアイデアが求められています。

このサービスの利点は、下記のようなものが挙げられます。

宿泊施設にとっては、

・慢性的な人手不足の解消につながる
・繁忙期だけ雇用することもできるので経費削減できる
・人材採用プロセスの手間を省ける
・体験労働によって、将来に正社員、あるいは旅行者として再訪してくれる可能性がある


旅行者にとっては、

・働きながら旅を楽しめる
・地方の人々との交流やイベント体験など、単なる観光旅行ではあじわえない「旅」の経験
・新しい分野の労働体験ができる


自治体としても、

・関係人口の創出
・労働体験から移住につながる可能性
・雇用、旅行の両面から、その地の知名度向上につながる
・地方創生への期待



では、さまざまな分野においての「おてつたび」関連の事例を通して、その成功ポイントをご紹介します。
これからの地方創生にもつながる取り組みとして、自社あるいは自治体での雇用創出につなげるために参考にしてみてください。

●栃木県日光市ー鬼怒川温泉
 ▶https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20230424a.html

「おてつたび」で大学生など若者15人が集まり、温泉旅館でフロント、食事配膳、客室清掃などの業務をしています。
雇用側として未経験者の採用なので教育は必要ですが、二次的、三次的な効果への期待があるそうです。


●滋賀県長浜市ー「おてつたび」による関係人口の創出で「シェアリング・エコノミー」の活用推進
 ▶https://tomoruba.eiicon.net/articles/3870

人手不足、空き家、経済力の縮小など、人口減少に伴う地方の課題を「おてつたび」によって関係人口を創出し、シェアリング・エコノミー(個人が所有する資産やスキルなどを貸し出し仲介する)の活用推進をしようとする取り組みです。


●「おてつたび」x「大学」産学協業で活用が期待できる
 ▶https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000089.000036175.html

観光促進、地域経済の活性化、人材育成のほか、教育機関との連携で将来的な地方創生に、学術的な研究面からも取り組むという事例です。



また、地域独自に「人手不足」x「お手伝い」の取り組みを実施した事例をご紹介します。

●町民の悩みを解決〜「草刈りツーリズム」宮崎県高千穂町
 ▶https://www.the-miyanichi.co.jp/chiiki/category_3/_73400.html

町民100人にヒアリングして、高齢化や人手不足による草刈り作業のお手伝いをする「草刈りツーリズム」を実施。
作業後には町民たちとの地元料理や地元の神楽などを堪能しながら交流会を行いました。
地方活性化として取り組んで成果をあげた事例です。




地方が抱える人手不足や人口減少の問題解決において、従来通りの取り組みでは時間や手間がかかり、なかなか成果が見込めないケースが多いようです。
今回ご紹介した「おてつたび」では、主に20代の若者の活用が多いことからも、宿泊業界を含む観光業の人手不足の解消、関係人口の創出による地域活性化も期待されています。

ただ、気をつけなければならないのは、「おてつたび」を安価な労働力とだけ見做してしまうこと。それでは「地域との関係性構築」にはなりえません。あくまで「お手伝い」「旅行」の一環であり、旅行者と地域の関係性構築に付加価値をつけたものであることを忘れないように取り組む必要があります。
おてつたびをしながら、旅行者に「地域の魅力に気づいてもらえる」ことに注力していきましょう。そうしたことで関係人口の創出にもつながります。

「おてつたび」は、これからの地方創生へ向けて、ますます注目されそうです。


公式Facabook:https://bit.ly/3boILl2
公式Twitter:https://twitter.com/2020_amberjapan